●167 四季の眺 しきのながめ 〇やまべものべもかすみわたり

 表題:四季の眺
 読み:しきのながめ

 収録:(A)新女子音樂教科書 第1編 若狭萬次郎 共益商社 1933(S.8).9.26=初/1936(S.11).9.28=修訂 ◎Copy=(K11)
    (B)新女子音樂教科書 第1編 若狭萬次郎著 共益商社 1932(S.7).9.26=初 ◎[A3-25],Copy=(K90)
    (C)新男子音樂教科書 教授用 第1編 若狭萬次郎編 共益商社 1936(S.11).10.26=初 ◎[A3-39],Copy=(K94)

 記譜:(A)(B)単声(後半二重唱)(伴奏なし) ニ長調 6/8
    (C)単声(後半二重唱)(伴奏付き) ニ長調 6/8

 インチピット:ド|ドドドラ|ソミソ|ソミレド|レ

 曲:グレイリー,アルフレッド・アーサー(Graley, Alfred Arthur)(1813-1905)[アメリカ]
 原曲:The Beautiful World
 詞:犬童球渓

 ※樂歌集あり(1)
 ※「美はしの四季」(059)と同曲 首句同一(春夏秋冬すべて1番のみ)


[詞] ※新女子音樂教科書より 「美はしの四季」(059)の春夏秋冬から各1節を採ったもの!

1.山邊も野邊もかすみわたり 春風輕(かる)く袖にかをる
  仰ぐ空には雲雀うたひ 笑める花には胡蝶をどる
  うるはしうるはし春の眺(ながめ) うるはしうるはし春の眺

2.青葉を渡る風のひびき 門邊を廻る水の調
  自然(おのづから)なる樂を奏で ~の秘事(ひめごと)我に語る
  うるはしうるはし夏の眺(ながめ) うるはしうるはし夏の眺

3.草葉の末に宿る露を 眞玉と見する月の光
  人の心にかかる雲も はれよとばかりなれは照るか
  うるはしうるはし秋の眺(ながめ) うるはしうるはし秋の眺

4.一夜(ひとよ)のほどに山も丘も 時じく花に埋(うも)れはてて
  見ゆる限は一つ色の ~のみわざの樂土(らくど)なれや
  うるはしうるはし冬の眺(ながめ) うるはしうるはし冬の眺


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